当世無職気質ー僻地ニート日誌ー

うつ病休職から退職、転職し、ヘロヘロになりながらもなんとか生きてるミドサーOL

【書評】水島広子『自己肯定感、持っていますか?』(PHP研究所、2015)

 

 昨日、一冊読んだのでご紹介。

Kindle版で、ノートを取りながらでも2時間ほどで読めます)

 

著者は「対人関係療法」の日本における第一人者とされている精神科医

本のタイトルのとおり、「自己肯定感」を持っていないと自覚しているため、自己肯定感に関する書籍の中から、レビューの多いこの書籍を選びました。

 

結論、読んで良かったです。

こういったメンタル改善系の本によく見られる、「自分の良いところを探す」等の論点ではなく、他者を「リスペクト」(←著者が別途語義を定義)することが、自己肯定感に繋がる、という理論を展開されています。

本の構成も、「はじめに」で全体像が示され、この本のテーマが順を追って解き明かされていく構成となっており、論理的で、理解しやすいです。

 

各章とも、具体的な患者の相談例を元に、「対人関係療法」の考え方を示されているので、想像もしやすく、また共感するところも多いと思います。

 

自己肯定感を得るためには、「今は、これでよい」と思えること。

結論だけを見ると、ありきたりな様にも見えますが、自己肯定感を得るためのアプローチの仕方が面白い。

例えば、「自分の嫌いなところに目を向ける」ことは、「それだけのハンディを背負いながら頑張って生きてきた自分」をリスペクトする、等。

 

本を読みながら、「思考のクセ」に気づけるような気もします。

認知行動療法の考え方も思い出しながら読みました。

両方を合わせながら自分と向き合っていくと、相乗効果で良い方向に進めそうです。

 

 

抗うつ剤向精神薬だけではなかなか改善できないうつ病

こういった理論の実践を併せて行って、

乗り越えていきたいですね。

 

今度は認知行動療法の本も紹介したいですね〜〜